海外旅行で中国へ行くことやトランジットで中国の空港を利用することってよくありますよね。
今回は、私が中国へ行った時に事前準備が不足していたせいで痛い思いをしました。この経験を踏まえて、今後中国へ行く前に必ず用意しておきたい物と知っておきたい事をまとめましたので、これから中国へ旅行に行く人やトランジットで空港を利用する人は事前にチェックしておいてくださいね。
1.インターネット周りの準備
中国滞在で一番やっかいと思われるのが中国政府によるインターネット規制。中国語で「金盾」、日本語ではグレートファイアーウォール(Great Fire Wall)と呼ばれるインターネット規制により、中国本土ではGoogleやYahoo!でのインターネット検索が利用できなくなっています。
日本では一般的にGoogleとYahoo!が検索時に使用されていますが、中国では全く使いもになりません。
そこで中国へ出発する前に必ずネット環境を整えておきましょう。
・SIMカードを購入しておく
中国本土で使えるSIMカードですが、Amazonで販売されているデータ専用SIMカードがおすすめ。430件以上の口コミがあり高評価です。
このSIMカードは中国本土でもGoogle、FacebookやLINEが使えるようになるので、日本で購入していくのが一番スムーズ。
開通後8日間使用で、データ通信量は2GB。ただし2GBを超えた場合でも、使用完了まで通信速度が送受信時最小128kbpsで使うことができます。
ちなみに中国の空港内でも販売されているので、日本で買い忘れたといういざの時は現地で調達しましょう。ちなみに自動販売機にたくさん販売されているSIMカードを見かけますが、中国以外で使用するSIMカードの場合もありますのでよく確認してくださいね。
・アプリをダウンロードしておく
中国の空港に到着してからフリーWi-Fiを使おうと思っているなら、中国のアプリ「WeChat(ウィチャット)」または中国の携帯電話番号が必要となります。
WeChatのアプリをダウンロードしてユーザー登録を済ませておき、中国の空港に着いたときにフリーWi-Fiが使えるように準備しておきましょう。
というのも、中国の空港にあるフリーWi-Fiを使おうと思っても中国の電話番号の登録が求められ、中国の電話番号が無いと実質はフリーWi-Fiが使えず困ってしまう羽目になってしまいます。
アプリダウンロードもインターネット環境が必要なため、もはやネットに繋がることができません。特にスマホの機種がアンドロイド(Google)であれば、アプリをGoogle Play Storeからダウンロードするところですが、中国ではGoogleは全く使えないので、完全にスマホが使い物にならないという状況に陥ってしまいます。
そのため、日本であらかじめWeChatの無料アプリをダウンロードしてユーザー登録しておけば、せめて中国の空港でもフリーWi-Fiが使えるようになるので、あらかじめWeChatをダウンロードしユーザー登録まで済ませておくことをオススメします。
・VPN(ブイピーエヌ)を契約しておく
中国でもGmail、LINE、Facebook、ツイッターやInstagram等のツールを使いたい!という人はVPN契約を行っておくといいです。
上記ツールはどれも中国のサーバー経由の接続はできないように、先ほど説明したグレートファイアーウォールで政府にアクセス制限されています。ただしVPNを使えば中国からでもGmailやLINEにFacebook等、制限なしで色んなサイトにアクセスできるようになります。
VPNとは簡単に言うと、仮想ネットワークを設定できること。
例えば、中国にいるのに日本や韓国からネットワークでアクセスしているかのように設定することができ、中国のネット規制から回避できてしまう優れものです。
VPNのおすすめはVyprVPN。
アプリは蛇のマークをしていてかっこいいです。
でもとても良心的なサービスで、契約して最初の3日間は無料。
3日間の短期滞在であれば、フリートライアル期間だけでも十分使えます。
注意点として、3日過ぎると最初に登録したクレジットカードに自動的に費用が請求されますので、トライアル期間内に利用終了したい場合はVyprVPNの解約手続きを進めるようにしましょう。1分で解約手続きは完了します。
2.お金の用意
・現金を用意する
中国の一部の店舗ではクレジットカードを取り扱っていないところが多いようです。
実体験ですが、空港に到着してSIMカードを購入しようと思った時にクレジットカードは受け付けてくれず、広い空港内のATMを探してキャッシングで現金(RMB)を引き出してSIMカードを購入したことを覚えています。
やはりトランジットでも最低1万円分の現金は用意しておき、欲しいものがあった時に現金で支払えるようにしておくよう準備しておくといいでしょう。
・クレジットカードを用意しておく
中国にトランジット(飛行機の乗り換え)で経由するだけの場合であっても、用意しておいた方がいいと思うのがクレジットカードです。
中国経由で第3国へ向かう予定だったのが、飛行機の出発が遅れてしまいホテルに余儀なく宿泊することになった場合はホテルや食費等の急な出費が発生します。急な出費に対応するためにクレジットカードは最低1枚持っていくようにしましょう。
ちなみに、トランジットで失敗して中国で宿泊することになってしまう人もいるかもしれません。在中国日本大使館の2019年2月の情報によると、「ビザ無しで渡航した方の滞在期間は15日、オーバースティには注意」と記載がありましたので、トランジットで失敗しても中国にはビザ無しで1日滞在することになっても問題ないと思われます。(最新の情報は各自でご確認ください。)
3.飛行機の遅延への対応
・海外傷害保険への加入
飛行機の遅延はよくあることです。中国は大気汚染がひどく、晴れの日も曇って見えるほど空気がかすんでいます。そのため、飛行機の運行が遅れることはよくあるので海外傷害保険の飛行機の遅延による損害を補償してもらえるようにしておきましょう。
特に、個人で格安航空券を購入した場合にありがちなのが、海外の旅行代理店が販売している海外航空券で、飛行機が遅延した場合は代替え航空券は用意しても宿泊費や食費などの費用は負担しないと規約で定められていること。こういう場合は自分で海外傷害保険に加入して飛行機の遅延による損害を保険でカバーできるよう、あらかじめ保険をかけておくといいです。
200円~300円の保険のオプションを削ったために、1万円のホテル代と食事代を実費で負担する羽目になることもあるので、よく考えて保険のオプションも追加しておきましょう。
4.中国での心構え
・遠慮せずに聞いてみよう
中国に行ってみると日本とは全然異なる文化や習慣を目の当たりにすることになります。不安になることもあるかもしれませんが、気になることがあれば現地のスタッフに何でも聞いてみましょう。ちょっとそっけない人もいるかもしれませんが、素晴らしい仕事をしてくれる人ももちろんいます。
私の話になりますが、北京空港で迷子になってしまって、20代の現地空港スタッフに道を尋ねたところ、とても丁寧に道案内してくれたのを覚えています。すごく立派な人材で、現地の中国人からも色んな質問攻めにあっても嫌な顔一つせずに仕事をしていました。
助けてもらったら「謝謝!(シェシェ!)」と明るくお礼を言えばOKです。皆さんそうやっています。
・英語も使えるが中国語が一番伝わる
中国でトラブルにあった時に若い方は比較的英語で意思疎通できるのですが、中堅~年配の方になると英語ではうまく意思疎通できない・全く伝わらないということが多いです。英語だけで乗り切るのは難しいと割り切りましょう。
余談ですが、スマホを使いこなしている最近の若い中国のホテルマンが、スマホの翻訳アプリを使って外国人への英語で対応していたのを目撃したこともあります。日常的な簡単な中国語への翻訳であれば翻訳アプリを活用してもいいでしょう。便利な世の中になりましたね。
まとめ
中国には独自の文化が発達してきたため、インターネット規制でのSNSアクセス規制がかかっていて不自由なイメージがありますが、きちんと日本で準備していけば何も問題なく今まで通りSNSも使用できます。
むしろきちんと準備をしないことで、完全に孤立してしまうことになってしまうので、トランジットであってもきちんと準備しておくことが重要と感じます。
旅は事前準備が大切です。この記事を読んでしっかりよ準備を進めてくださいね。
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